第8回議会報告
(平成14年3月定例議会)
 
雇用の開拓に立ち向かう新しい行政を。
私の意見
1.水の問題    ---------早期解決への努力

今の日本は政治も経済もどこか狂っている。
 狂牛病の一頭で全国酪農家はどう底に落ち、焼肉屋倒産。追い打ちをかけるように外国牛を国内牛といつわり補償金をせしめようとしたさもしい根性が天下の雪印食品をつぶし、1,000人に余る失業者を出した。続いては産地詐称で豚、鶏と,嘘だらけは食品業界だけと思っていたらさにあらず。天下の佐世保重工業では国からの助成金4億2千万円を不正受給で詐欺罪。長期の不景気に追い打ちをかける事件が次々と起きてくる。
 こうした乱世の時代こそ世の中を立て直す政治家の出番でありながら、これが又、真紀子だ、宗男だと茶の間のテレビを独占、宗男議員が国会に引きずり出されるに及ぶや、弱った犬を寄ってたかって叩き回す議員に茶の間は拍手喝采。ところが叩き回してきた議員がこれ又大嘘つき、税金をくすねるコソ泥のふらち者。
 今、国会でやらねばならぬ一番大事なことは、不況からの脱出、雇用の創出、デフレ対策、ペイオフ不安の除去、等々。山ほどの難問はそっちのけの茶番劇。
 春が来ても仕事が見つからず、路頭に野ざらし。これで世の中が狂ってないなんて言えますか。せめて志免町なりとも国県に頼らず、自力で町民の働き先を開拓し、一人でも元気になって貰えるように行政と議会も努めるべき時と考える。
 提案する。先ず役場内の関係課による「新規雇用の開拓チーム」を作成し、次の事項について研究、答申刷る。@役場内の事業で、雇用の掘り起こしを検討する。特に総合福祉施設建設事業は建設から建物のメンテナ、運営、介護、医療関係の幅広い雇用を検討する
A民間事業で高齢者関係の福祉施設の建設が進められたり、又、大きな施設の計画も予定されているような所には早急に雇用についての活動を起こすべきである。B新規雇用の経済効果の把握を。新規雇用が生み出す地域経済へ及ぼす経済効果を予測する。
 町民の為に雇用の新規開拓に乗り出すなんて、今までの行政の中にはなかったと思う。町民の痛みは行政の痛みでなければならない。
 これからの新しい行政の一つの姿として、志免町の真撃な取り組みを切望する。私も行政と共に努力したい。

 
1)平成14年度の一般会計予算総額は109億7千6百万円

(歳入の内訳) 5億 10億 20億 (  )内は平成13年度
町税   40億1千万円(39.3億)
町債   19億2千万円(6.6億)
地方交付税   18億8千万円(19.8億)
基本繰入金   10億5千万円(6.3億)
県支出金   4億3千万円(3.9億)
国庫支出金   4億1千万円(4.6億)
地方消費税交付金   3億1千万円(3.4億)
繰越金   2億円(1億)
予算額
H14年度 109億7千6百万円
H13年度 92億7千6百万円
(16億8千万円の増)
対前年度比  118%
地方特別交付金   1億3千万円(1億)
分担金負担金   1億2千万円(1.4億)
使用料手数料   1億1千万円(1.1億)
地方譲与金   1億円(1億)
諸収入ほか   9千万円(1.1億)
※ 昨年度予算より大幅な伸びは、総合福祉施設建設費のうち今年度支払分の16億4百万円が含まれている。
地方税から 10億3千5百 万円
国県支出金から 4千4百 万円
一般財政から  5億6千 万円


2)志免町の財政状況は、大丈夫。


イ)歳入歳出(決算数値)の状況は、歳入は着実に増えている。
決算 平成9年 平成10年 平成11年 平成12年 平成14年3月議会予算額
歳入 92億円 94億円 101億円 102億円 99億円
歳出 87億円 88億円 92億円 94億円 99億円


ロ)歳入の柱となる町税(町民税:個人分法人分、固定資産税、軽自動車税、町たばこ税)
平成9年 平成10年 平成11年 平成12年 平成14年3月議会予算額
志免町 41.5億円 40.7億円 40.9億円 40.6億円 40.9億円
宇美町 32.4億円 30.2億円 31.3億円 30.3億円 30.3億円
須恵町 24.2億円 23.3億円 23.5億円 22.8億円 22.8億円


ハ)町の借金(地方債)、貯金(基金)はどうなってますか。
決算 平成9年 平成10年 平成11年 平成12年 平成13年 一人平均
地方債 62.6億円 63.8億円 65.0億円 62.1億円 58.8億円 15万円
基金 53.8億円 57.5億円 61.0億円 63.9億円 65.7億円 17万円
※特に借金は九州で4番目に少ない町。


ニ)財政の健全性のチェック、経常収支比率悪化へ要注意。
経常収支
比率
経常的な支出

経常的な収入
自由に使えるお金が
どれくらいあるか
80%以上
赤信号

79.7%
公債費
比率
借金の返済にあった一般財源

当年度の一般財源
借金の返済が
増えると台所苦しい
20%以上
赤信号

13.4%
財政力
比率
基準財政収入額

基準財政需要額
収入が増えれば
台所も楽になる
1に近い
ほど良い

0.642%
3.行政への質問、提言 
イ)政治評価システムを取り入れ、税金の効率化、無駄をなくす。
今までの予算の使い方は100%消化、使い切ることに一生懸命。事業の成果、及びチェック、フォローの検討が不足。民間の経営感覚を持つべし。

ロ)合併問題について
A)志免町単独の道 (B)郡内他町との合併 (C)福岡市との合併
志免町の合併については上記の三通り。選択、判断のため合併に関する勉強の資料、メリット、デメリットに関する資料を行政は作成し、町民へ提供のこと

ハ)現在の福岡空港の存続を。新福岡空港(新宮沖)建設に反対する。
現在の空港では、20年後にはひと、貨物ともにさばききれなくなってしまうというのが、大きな理由 (A)隣接する佐賀空港、新北九州空港とも連繋し共存共栄を図るべし (B)九州に大型のハブ空港は必要とするならば九州全体で場所設備を考えること。福岡が出し抜いたり、一人勝ちするような事は絶対にしてはならない。(C)10年後、20年後には人口激減、情報化時代、世の中の仕組みが激変。航空業界にも革命期を迎えるは必至。現在の福岡空港をつぶし、強風と荒波の玄界灘を埋め立てて新空港を作るなんて、断じて許してはならない。

ニ)特別養護老人ホームの設置へ(行政、町民の応援を)。
特老の施設がないのは志免町のみ。現在某事務所が県へ申請中です。全議員が賛成し特別養護老人ホームの新設を求める意見書を可決し、県知事宛、提出致しました。町民の皆さんのご協力も併せてお願いします。