第7回議会報告
平成13年12月定例議会
 
(1)志免町の教育問題について
 教育基本法の改定が動き出し、今年の4月からは新しい指導要領による指導がスタートします。週5日制による休日の過ごし方、基礎学習時間の減少による学力低下への心配、総合学習「生きる力」の指導等々、学校関係者は勿論のこと、保護者の方々も改革への期待と不安で一杯と思われます。
 志免町の教育、学校行政の要が教育委員会である事は当然ですが、教育を行政の中心に、かかげておられる町長は激動と改革の渦中にある教育現場に対しどう指導されてきたのかお伺いしたい。併せて次の3点は基本の基本であり、早急の改善を要求するものです。
(1) 教育委員会の部屋がない、机も椅子もない。
    
 町内には2つの中学校、4つの小学校あり、児童生徒数はおよそ3,000名を超える大所帯。教育委員長以下5人の教育委員が管轄し指導に当たる。ところがこの重責を担って努力されている教育委員の部屋がない。勿論、机も椅子もない。信じられない。早急の手当てを。
(2) 町長と教育現場とのコミュニケーションが少ない。

 教育現場の実態が分からないでは、打つ手も分からないはず。町長はもっと積極的に教育現場の方達との交流、会議を持ち、情報を収集して、行政をしての的確な指導、助言をすべきである。
 教育委員会、学校長、教職員、園長(幼稚園、保育園)、PTA関係者等と
の定期的打ち合わせを持って貰いたい。
(3) 学校へのニュースをもっと地元(校区)住民へ流すよう、行政は学校関係者へ助言して頂きたい。

 児童、生徒の指導には地域の協力が必要だと言われながら、学校でどんな改革が行われ、どんな事が問題等々、地域住民に教えて欲しい。分からない状態で協力と言われても・・・・。
(2) 寝たきりにならない、つくらない、健康づくりを
 町内には50歳以上〜65歳までの方が8,200人、65歳以上の方が5,500人、合わせて50歳以上の方は13,700人(全人口の35%)。この13,700人の町民の足腰を鍛え、寝たきりにならない、つくらないトレーニングの方法を確立してほしいという提言です。
(1) 寝たきりの原因は。
@ 寝たきりの原因は下半身の筋力がやわくなる事に起因するものです。脚(太もも)の筋肉が弱くなると、先ずすり足歩行となり、つまづき、転倒、骨折となり、寝たきりの状態となる。
A 40歳を過ぎると1年間に1%ずつ筋力が低下していく。運動不足になると更に筋肉の老化が速まり、病気や怪我で寝込むと筋肉は2日で1%、10日で55%も減少すると言われている。
(アポロ計画の宇宙飛行しは無重力の状態で宇宙に長期滞在する事になるが、1週間に何と30%の筋力が減少し、大きな問題となった。)
(2) 要は筋肉の老化を防ぎ、筋力を鍛えることが出来れば、寝たきりになるどころ  
か、筋力を若返らせることが出来る。
 茨城県大洋村では10年前から、文部科学賞並びに筑波大学の健康医学研究機関と提携し貯筋プロジェクトチームを結成し、村民の高齢者を対象に貯筋の為の効率的運動を研究し、寝たきり高齢者の激減に大きな成果を上げました。
(NHKに健康番組で放映されましたのを見て、すぐ大洋村へ勉強に行って参りました。以下貯筋運動の一部を紹介します。
(3) 貯筋体操
@ 腕立て伏せ(腕、肩、胸まわりの筋力を鍛える)
A 腹筋(腹の周りの筋力を鍛える)
B ひざ屈伸(太もも、ふくらはぎの筋力を鍛える)

 それぞれにレベルA(やさしい)、B(普通)、C(難しい)の3段階があり、プロの指導員が、高齢者一人一人のレベルに合わせ指導に当たります。
 地元の九州大学、福岡大学や健康医学の研究機関等と提携し貯筋運動を取り入れた健康づくりを実現して貰いたい。先ず庁内に若手グループのプロジェクトチームを結成し、中高年齢者の筋力をつくる志免町方式の体操を研究機関と共同してつくって欲しい。
(3)現福岡空港を廃港して新宮沖の海上に
新福岡空港を建設する案について
 現在の福岡空港をつぶして新宮沖の海上に新空港を建設する案がまとまり、麻生県知事、福岡市の山崎市長、地元財界中心に2003年第8次空港整備計画へ調査空港として採用されるように政府への働きかけが今進んでいる。現空港に隣接する志免町長として所見をお伺いしたい、との質問に対し、賛成の意見が出されました。これに対し、私は下記の点について理解納得し難いことにより反対の意見を申し述べました。要旨は次の通りです。
"今はその時に非ず、検討を"
1 先ず現在の福岡空港を存続させることで問題の解決に当たるべきである。
@ 現在の福岡空港に問題点があればそれを解決し、現空港の活用を図っていくことから語論を進めるべきである。現在の空港をかかえる問題点・容量の限界・滑走路問題・騒音、地代の問題等について、行政側の資料、意見だけでなく、民間の第三者機関の意見も広く求め、議論をすべきである。
 鳴り物入りでスタートした関西国際空港は1兆円を越す有利子負債を抱、更に地盤沈下の補修費、2本目の滑走路工事のため大きな借金を抱える。責任不在、需要予測の甘さが原因。この徹を踏んではならない。
A 現在の福岡空港だけでは不十分の点があれば佐賀空港、新北九州空港、と現在の福岡空港の三者が一体となり、これからのグローバル化(世界的)に対応するための機能分担や役割分担を協議し、三地域(佐賀地区、北九州地区、福岡地区)の共存共栄を図っていくべきである。推進担当の行政職員でできることなく、トップの協議が必要のもかかわらず、トップの動きがない。佐賀も北九州もそれを持っている。
B 新空港を作るために、旧い空港をつぶした例はない。
羽田空港→成田空港 小牧空港→中部国際空港(建設中)
伊丹空港→関西新空港
 利便性、安全性からも世界有数の優良空港と言われる現在の福岡空港を潰し、新たに1.兆円という巨額の税金を投入して、何故今、新空港なのか。
 現在の福岡空港と新空港の併用が何故できないかについても、明快な説明がない。
 「新福岡空港ができても、今の福岡空港はそのまま国内線専用として残されるので、新福岡空港建設に賛成します。」と言われる方がありますが、福岡空港の場合、新旧の両空港を併用して使用する事は、安全管理上不可能なのです。従って、新福岡空港建設となれば、当然現在の福岡空港は廃港(取りつぶし)となる事をご理解頂きたいと思います。
2 新空港(案)に対する不明3点、なぜ?
@  空港建設費8.200億円のうち、地元への対分の負担は当然要求されるものであるが、今もって概算幾らか明かされてない。なぜ?
調査空港採択まで黙して語らず。地元の足並みの乱れ、反対の声を危惧する為か。県。市、地元財界等への対応の負担は避けられない。今の赤字の自治体(県、市)不況にあえぐ地元の企業で負担しきれるのか。結局は私たちの税金でまかなわれる事になる。これ以上、子供や孫に借金を残すべきではない。
A  福岡空港が廃港になったときの跡地の活用、利用についても一切ふれてない なぜ?
地元及び周辺市町村、住民を刺激し、反対の声をあげさせるのは得策でないから。
B  新空港の場所設定が湾内でなく、玄海の一番風の強い、波の荒い場所になっている。なぜ?
 関西空港にしても中部新空港にしても波風の影響を受けない湾内に構築。それでも関西空港では旅客ターミナルビル、給油タンク周辺で予測を越す地盤沈下が起こっているのです。
3 現在の福岡空港をつぶした場合に周辺に与える影響は
 旧博多駅は新幹線博多駅に変わり、500m後方へ移動した。旧博多の商店街、川端、中洲への人の流れが急変し、天神街へ一極集中が加速し、現在に至る
当時、こうした流れを予測した人はいなかった。
 現空港の廃港が現実となれば、人、もの、の流れが変わることは間違いない。志免、宇美、須恵地区では今まで以上の人口の増加は考えられない。最悪、減少も視野に入れる必要があり、町政を見直す必要も考えられる。
4 むすび
 今回、調査空港採択の成否の段階で本問題を取り上げましたのは、空港の問題など私たちとは無関係だと思いがちですが、そうではなく、将来私たちにも大きな影響を与える問題である事を知って頂きたかったからです。
これからは、未来に向けてのグローバルな目と足元の地域を見つめるミクロの目の両眼を持って、正しい判断をして頂きたいと願うものです。
子育て考
心が寛大な人の中で育った子は、我慢強くなり
はげましを受け育った子は、自信をもつ

ほめられる中で育った子は、いつも感謝することを知り
公明盛大の中で育った子は、正義感をもつ

思いやりのある中で育った子は、信仰心をもち
人に認めてもらえる中で育った子は、自分を大事にする。
仲間の愛の中で育った子は、世界に愛を見つけます。