第27回議会報告
目   次
[1] 平成23年度 歳入歳出の決算
過去5年間の歳入決算状況
2) 過去5年間の歳出決算状況
3) 決算分析 6項目
4) 問題、収入未済額の増加
※今回は従来の単年度の説明でなく、5年間の推移の中でH23年度の決算を
  理解して頂けるよう工夫しました。
[U] 提言 町の色を変える3点
1) 4,300人の「学力向上」へ全町あげて取組め
2) 「幼児英語教育」の先進地へ
3) 新しい「図書館」の検討を
[T] 平成23年度の決算(歳入・歳出)
1)過去5年間の歳入決算状況
23年度自主財源

町民からの徴収分で
町が自由に使えるお金景気低迷、個人収入
の落込み各自治体とも
減収の なか町では
町民税は横ばい。
固定資産税は増収と
財政の安定化、健全化
に大きく貢献。


23年度依存財源

地方交付税を除き
大部分が使途が特定
されている ヒモ付きの
お金臨時財政対策債
(H19年3億77百万
からH23 年7億24百万へ)や国・ 県の支出金
(H19年11億42百万からH23年 24億09百万へ
と大幅に増 加)など、
経済活性化や こども
手当など国の政策
遂行のため毎年巨額
のお 金が投下されて
きた。 成果検証一切
なく、国の借金は増加
し1,000兆円へ今後もと
どまる処を知らない状況 
心配。
2)過去5年間の歳出決算状況(何に幾ら使われてか?)
民生費 急増 こども手当、生活保護費、医療費など急増
教育費 耐震工事、大規模改修工事など施設補強のため
教育費 予防接種、がん検診など医療予防費増
3)決算分析   6項目
@.歳入決算124億75百万円
歳入歳出とも2番目の超大型。
自主財源はデフレ不況、個人収入の伸び悩みのなか維持・微増で健全財政に貢献。
依存財源は、国からの仕送り分・こども手当ほか経済活性化への政策投資が
超大型予算の原因、バラマキで使われた。お金成果・検証は殆んどなされないまま
国の借金は1,000兆円へ、世界中が日本の借金の心配をしている。

A.課税者の増加、町税の増収に貢献
町の人口増加が、町民税・固定資産税の課税者の増加につながる。
事業税は不況のため業者減少。
B.町債(町の借金)は年々増加の傾向にあるが・・・心配なし
町債の総額は増えてはきているが、実質的な町の負担分 は減少し、逆に町債のうち国の
借金分である臨時財政対策債が急増し、町債総額の60%を占める。
※臨時財政対策債の意味は本来ならば地方交付税として
市町村へ交付されるものを政府の財源不足のため市町村が借金の肩代わりをするもので、
返済については国が責任をもつ、従って町債総額のうち臨時財政対策債を差し引いたものが
町借金分と考えてよい。 
※H24年9月末 国の借金は983兆円H24年年度末には 1,000兆円を突破し、1,085兆円
が予想される。世界一の借金国。国の借金が心配。 
C.公債費の推移(毎年の町の借金の返済額)公債費比率とは借金の返済の町の財政規模に占める割合
   (25%黄信号、30%赤信号、志免町は青信号)
D.総合福祉施設 シーメイト建設費の返済は今、どうなっているか? シーメイト建設総工事費 35億3千万円
(国県の補助金、町の基金 12億円を充当)23億3千万円を町債として長期借入、返済は14年度から始まり
10年以上経過したが24年3月末の残高5億円で、H25年度に完済の予定です。
E.役場の人件費の現況報告     人は減ってもサービスの低下はさせない、少数精鋭で職務遂行
4)問題点、収入未済11億円を突破 お金を使う方は一生懸命だが、徴収がおろそかになってないか?
 H19年の未収総額9億26百万円から毎年増加を続け、 H23年度は、一気に
11億41百万円急増、どこで歯止めをかけるのか、税の公平性からみても甚だ問題。
是正に役場全体総力結集を。
[U]提言 町のいろを変える3点
1)4,300人の「学力向上」へ全町あげて取組め
@.「ゆとり教育」から学力向上へ転換
町には4小学校で3,000人、2中学校で1,300人、合わせて4,300人の児童生徒が元気に
学び育っている。教育の現場ではこれまでの「ゆとり教育」か ら「学力向上」へ大きく方向転換、
新学習指導要領のも とH23年4月からは小学校、H24年度からは中学校で質量ともに分厚く
膨らんだ(30〜50%増ページ)、新しい検定教科書での授業が始められている
(高校生はH25.4月から)。 又、H19年度からは文科省指導による「全国学力学習状況調査」
(全国学力テスト)が小学校6年生・中学校3年生を対象に全国公立校にて、国語・算数(数学)
に3年に1回理科の学力テストが毎年4月に実施され現在に至っております。 F.私が「学力向上」
を強く提言する理由  小・中学(7〜15歳)義務教育9年間は知的探求心や知識の吸収力が最も
旺盛なときで、見るもの聞くものすべてを吸収するスポンジのような柔らかい頭脳をもっており、
1人1人の子供すべてが無限の可能性をもって学べばいくらでも伸ばせる時期でもあり、
一生に一度のチャンスに学ぶことの楽しさ努力することの大切さを体得して貰いたいと切望する
今後とも子供たちの学力向上への提言は粘り強く続けていく。
2)志免町を幼児英語教育の先進地へ 
外国人講師と英語で遊ぼう
@.保育園の園児と外国人講師が一緒になって英語の歌やゲームを通じ、英語の発音になれさせ
親しませ遊ばせる。
A.各所保育園との園児たちによる発表会やゲームを楽しむ。又、外国人の子供たちを招待し、
一緒に遊ばせる会(交流会等)等を企画し、園児たちの国際感覚向上に結びつける。志免町はアジア、
世界の玄関口に位置する国際的な町、今の子供たちが20年30年先の国際社会で十分通用する
英語力を身につけさせるようお手伝いするのは我々の責務と心得る日本型の「読み、書き」中心の
英語から「聞く、話す」のできるコミニュケーションのための英語力を身につけさせるための基礎づくり。
行政の具体的支援
     イ.外国人講師費用の一部負担金
     ロ.3年間実施、改めて検証、方向性を決める
     ハ.5,000万円の国際交流基金の活用

3)新しい町立図書館の再構築の検討を(図書館は町の文化のレベルを表す)
平成3年 現存の町立図書館が誕生して22年目を迎える。 文化教育のレベルアップに大きく
貢献してきた。20年前の平成3年の人口は34,620人、今平成24年  12月現在の人口45,548人
で約11,000人の人口増加、更に人口増が期待でき50,000万人の市の昇格も夢ではなく現実のもの
となってきている。更に中学生以下の幼児子供は年々増え続け、現在8,200人を突破し、子供でにぎあう
活気ある町として成長を続けている。志免町では、幼児から読み聞かせを進め、小中校では読書の時間が
設けられ、子供たちの心の栄養と集中力の養成に大きく役立っている。 しかし町の町民図書館に子供の
姿はない、子供たちを満足させる楽しまさせる遊ばせることがなにもないからです。今猛スピードで
情報化時代へ突入し、一方では電子書籍のようなパソコン及びタブレットで読むことができる時代へ
入りました。 これからの図書館は、従来の機能に加えて情報化時代の拠点として又、町民の生涯学習
センターとして新しい命を吹き込む時がきている。早急に再構築について検討を。今、歴史資料館建設の
検討がなされているが図書館と歴史資料館は一体で建設を考えるべきである。
                                                         以      上