第17回議会報告 |
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平成19年8月
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目 次 |
1. |
町の財政状況 |
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平成18年度の決算 |
2. |
糟屋6町の合併 |
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東福岡市誕生へ向けて |
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今回の議会報告は、上記2点について、私の所見をまじえ報告させていただきます。
町の財政を知り、今進められている6町合併の勉強資料の一部にでもして頂ければ幸甚です。 |
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町の財政状況 |
1.行財政改革5ヵ年計画、進行状況 |
目的 |
…… |
自立できる行財政の基盤をつくり、自立した健全な町をつくる。 |
目標 |
…… |
90億円までに予算をしぼる。、6億6千万円削減。 |
期間 |
…… |
平成17年〜平成21年の5年間。 |
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最終年度21年度において予算総額を90億円にまで縮小する。 |
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@ 財政削減 6億6千万円 |
イ) |
人件費抑制 |
2億1千万円 |
ロ) |
補助金見直し |
2億5千万円 |
ハ) |
事務事業見直し |
1億円 |
ニ) |
税収増と特会見直し |
1億円 |
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A 改革中間点どこまで進んでいるか。 |
削減目標 |
具体的削減の取組 |
削減の成果(累計) |
人件費 2億1千万円 |
収入役 廃止 職員 16人減
議員 2人減 |
2億3900万円 |
補助金 2億5千万円 |
102件 見直し
検討委員会 設置 |
1億8300万円 |
事務事業 1億円 |
旅費、費用弁償、交際 |
6500万円 |
税収と特会1億円 |
国保、老人保健 健全化 |
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B 志免町の健全財政のラインは予算規模90億円。 |
(平成19年度予算95.6億円、平成18年度予算95.7億円)
更に歳出削減を進めるべきである。
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2.財政の健康診断 − 経常収支比率が高めのほかは申し分なし。良好。 |
@ 経常収支比率 |
町税、地方交付税など自由に使えるお金に対し、人件費、借金返済など経常的
に支出されるお金の割合。低いほど良い。財政構造の弾力性を示す。 |
5年間の推移。硬直化が進む。 |
平成18年度 |
平成17年 |
平成16年 |
平成15年 |
平成14年 |
93.7% |
90.3% |
89.7% |
80.5% |
79.7% |
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A 公債費負担比率 ― 借金返済の支払割合。 |
15% 黄信号、20% 赤信号。5年間の推移。極めて良好 |
平成18年度 |
平成17年 |
平成16年 |
平成15年 |
平成14年 |
12.1% |
10.6% |
10.4% |
9.5% |
12.3% |
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夕張市は28.6%。20%以上、赤信号市町村 412(夕張市予備軍)。
糟屋郡他町 宇美町 16.2%、須恵町 16.4%、粕屋町17.5%、篠栗町 12.1% |
B 財政力指数 − 市町村の財政の力を示す数値。 |
1は自立できる。苅田町。1に近いほど良い。
5年間の推移。年々向上。良好 |
平成18年度 |
平成17年 |
平成16年 |
平成15年 |
平成14年 |
0.743 |
0.723 |
0.702 |
0.685 |
0.657 |
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糟屋郡他町 宇美町 0.543、須恵町 0.570、粕屋町0.780、篠栗町 0.515 |
3 健全財政へ努力 |
@ 町税と地方交付税 ― 町税は増えるも、地方交付税は年々減額される。 |
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平成18年 |
平成17年 |
平成16年 |
平成15年 |
平成14年 |
町税 |
44億5千万円 |
43億3千万円 |
41億5千万円 |
40億3千万円 |
41億4千万円 |
地方交付税 |
13億8千万円 |
15億8千万円 |
16億9千万円 |
16億7千万円 |
20億3千万円 |
計 |
58億3千万円 |
59億1千万円 |
58億4千万円 |
57億0千万円 |
61億7千万円 |
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A 基金(貯金)は減少、町債(借金)は横ばい。 |
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平成18年 |
平成17年 |
平成16年 |
平成15年 |
平成14年 |
基金の残高 |
42億55百万円 |
45億62百万円 |
47億85百万円 |
50億37百万円 |
59億85百万円 |
町債の残高 |
88億06百万円 |
91億04百万円 |
91億89百万円 |
91億08百万円 |
68億80百万円 |
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B 粕屋6町の債務残高と町民1人当りの債務残高 |
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平成18.3
債務残高 |
住民一人当り
債務残高 |
福岡県内69市町村
少ない順位(3番目) |
全国市町村1,867のうち、146番目 |
志免町 |
91億円 |
22万円 |
3位 |
146位 |
宇美町 |
112億8千万円 |
29万7千円 |
11位 |
368位 |
須恵町 |
77億1千万円 |
30万0千円 |
12位 |
374位 |
篠栗町 |
130億0千万 |
46万8千円 |
38位 |
744位 |
久山町 |
92億0千万 |
40万1千円 |
34位 |
690位 |
粕屋町 |
149億9千万円 |
38万8千円 |
29位 |
642位 |
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夕張市 債務残高 352億円。市民1人当り 271万円。 |
4. 志免町の財政の一番の問題点 |
@毎年、9億円以上が未収額となる(平成17年度決算) ここが問題 |
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調停額 |
収納済額 |
収納率 |
未収額 |
町税 |
46億5628万円 |
43億3143万円 |
93.0% |
3億1163万円 |
国保税 |
15億7206万円 |
10億8662万円 |
69.1% |
4億8544万円 |
下水道 |
負担金 |
1億2490万円 |
1億0718万円 |
85.8% |
1549万円 |
使用料 |
4億3440万円 |
4億0850万円 |
97.0% |
2386万円 |
水道使用料 |
10億0761万円 |
9億1207万円 |
90.5% |
9554万円 |
介護保険料 |
3億4900万円 |
3億3992万円 |
97.2% |
974万円 |
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81億4425万円 |
71億8572万円 |
88.2% |
9億5853万円 |
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(平成17年度) |
A 医療費、介護費への繰出金、9億円突破。 |
医療費、介護費の費用、年々増大し、一般会計からの繰出金に
頼らざるを得ない状況。金額も、9億円から10億円。(一般会計の1割に相当する) |
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平成17年 |
平成16年 |
平成15年 |
国民健康保険 |
3億2千万円 |
5億7千万円 |
4億8千万円 |
老人保健 |
3億3千万円 |
2億9千万円 |
2億5千万円 |
介護保険 |
2億6千万円 |
2億7千万円 |
2億3千万円 |
合 計 |
9億1千万円 |
11億3千万円 |
9億6千万円 |
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(イ) 9億円の未収(ロ)9億円の繰出金、この双方が改善、解決されれば町の
財政の大部分は解決される。 |
行政はこの問題に正面から取り組め。 |
糟屋6町の合併 |
1 平成の大合併の流れ |
@ 合併特例法(平成11年4月〜平成17年3月)
財政優遇措置 地方交付税 10年保障
基盤整備費 国70%、町30%負担
九州各県の合併の動き 消滅した |
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平成11年度
市町村 |
平成17年度
市町村 |
消滅した
市町村 |
消滅率 |
全 国 |
3,232 |
1,820 |
1,412 |
43.6% |
九州 |
福岡 |
97 |
69 |
28 |
28.8% |
佐賀 |
49 |
23 |
26 |
53.0% |
長崎 |
79 |
23 |
56 |
70.8% |
熊本 |
94 |
48 |
46 |
48.9% |
大分 |
58 |
18 |
40 |
68.9% |
宮崎 |
44 |
31 |
13 |
28.5% |
鹿児島 |
96 |
49 |
44 |
45.8% |
小 計 |
517 |
261 |
253 |
49.5% |
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全国では40%、九州では50%の市町村が消滅。 |
A 合併新法(平成17年4月〜平成22年3月)
県主導 合併枠組みの発表。
県知事の勧告権。法定合併協議会設置要請。
糟屋6町(宇美、篠栗、志免、須恵、久山、粕屋)は、県より合併構想市の指定を受ける。
B 町長のリーダーシップの発揮を。
今回の糟屋6町の合併は、6人の町長の合意からスタートしたもの。町長の熱意
と強力なリーダーシップの発揮を切望する。小異をすて。大同につく気概を。
8月中旬〜下旬、校区毎の説明会。(各町の合併協議会設置は12月) |
2. 6町合併の真意は(特に国の狙い) |
@ 国の借金834兆円(国民1人当り653万円)
国の財政は悪化、危機的状況下にある。
A 地方交付税等、市町村への財政支援は厳しい。
合併により行財政のリストラ、スリム化をはかり、自立できる自治体へ。
B 民間はバブル崩壊時に、合併、リストラ、スリム化をはかり、
経営の合理化を実現してきた。
合併は「バラ色」のみではない。血のにじむ「リストラ」と考えるべきである。 |
3. 6町合併の削減効果 429億円 |
平成22年度〜平成37年度の16年間の累計財政効果。
6町合併 リストラ削減効果 429億円→福祉の向上へ充当する。 |
人件費削減効果 |
−310人 |
208億円 |
職員 6町合計 1177人→935人
特別職(町長、副町長) 18人→ 3人
議員 6町合計 87人→ 34人
行政委員 |
−242人 |
134億円 |
−15人 |
30億円 |
−53人 |
28億円 |
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16億円 |
物件費削減効果 |
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193億円 |
補助金削減効果 |
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156億円 |
地方交付税は減額 |
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−128億円 |
権限委譲、合併推進債の経済効果は見込まず +α |
スリム化、効率化の削減効果 429億円 |
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4 6町合併、私のマニフェス |
6町合併の削減効果分の429億円を福祉に充当する。長寿者、長生きした人たちへの
ご褒美と感謝をこめて、80歳以上の高齢者のは、医療費、介護費すべて無料とする
日本一の福祉のまちを目指す。 |
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私のマニフェスト |
@ 高齢者、身障者の医療、介護、くらしの為に、200億円の基金制度をつくり、
老後の不安に安心と安全を提供する。
具体的には、貸付制度、立替制度、不動産担保制度、成年後見制度、
高齢者住居支援制度、高齢者介護費医療費の無料化、、安全、安心の、日本一の
福祉のまちを目指す。
A 教育立市を目指す。
イ) 東アジア諸国から高校生の留学生を受け入れ教育する国際学校を創設する。
(国、県、企業の協賛を受け)、平和、友好、教育の国際人の育成に役立てる。
ロ) 慶応(大)、明治(大)の付属高校を誘致し、九州の高校生教育のメッカとする。
ハ) 小中の児童生徒に英語教育を修得させ、中卒までに英検3級の資格を
取らせ国際人の土台をつくる
ニ) 道徳教育日本一を目指す。
B 幹線道路の整備
イ) 志免・宇美線の整備
ロ) 太宰府線の整備
ハ) 門松交差点整備
C 地下鉄の延伸(西回り、東回りの環状線)
西環状線(粕屋町→香椎線)
福岡空港 → 競技場 → 志免
東環状線(須恵→宇美→太宰府線) |
5.6町合併の新しい都市名は |
東福岡市(仮称名)、どんなまち。
@ 面積145.7平方キロメートル、自然と共生の人口20万人の特例市誕生。
糟屋郡志免町から一挙に20万人の特例市へ昇格。
新市の名前は「東福岡市」(仮称名)。
今までの郡、町の暗いイメージから明るい都市へイメージチェンジでき、
知度度アップにも大きく貢献できる。
A 隣接する140万人の政令市福岡の経済、教育、文化、医療等のすべてが共有できる。
B その上、県庁、福岡市役所、JR新幹線博多駅、福岡空港、九州道の出入口、天神街は
、至近距離にあって、福岡市民以上の恩恵を受けている。
C 九州では福岡市及び「東福岡市」への一極集中化が急速に進んでいる。隣接する
福岡市とは密接不可分の関係であり、今後とも一層の提携が必要となる。
従来の郡、町では対等の話し合いはできない。
D 住民のくらしでは、九州・中国一の政令市福岡に隣接し(ほとんど一体)、
大型店舗、支店店舗等、雇用に恵まれ、衣、食、住は格段に安く、教育環境も良好。
町の発言より特例市の発言が重い。 |
6 参考資料 |
@ 人口の増える志免町。 |
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平成
12年 |
平成
13年 |
平成
14年 |
平成
15年 |
平成
16年 |
平成
17年 |
平成
18年 |
出生者 |
477人 |
436人 |
476人 |
492人 |
489人 |
509人 |
559人 |
死亡者 |
260人 |
248人 |
272人 |
283人 |
271人 |
262人 |
314人 |
出生−死亡
計 |
217人 |
188人 |
204人 |
209人 |
218人 |
247人 |
245人 |
転入者 |
2,352人 |
2,588人 |
2,766人 |
3,208人 |
3,060人 |
3,086人 |
2,819人 |
転出者 |
2,556人 |
2,457人
|
2,555人 |
2,456人 |
2,544人 |
2,467人 |
2,735人 |
転入−転出
計 2 |
−204人 |
131人 |
211人 |
752人 |
516人 |
619人 |
84人 |
計1計2
合 計 |
+ 13人 |
319人 |
415人 |
961人 |
734人 |
865人 |
329人 |
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右上がりの人口増、いつまで続く。
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平成19年8月1日現在、42,313人。 |
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志免町人口増対策は。 |
A 消えていく過疎の限界集落(65歳以上の割合が50%を超える)福岡市経済圏に
一極化が加速
平成18年3月、全国で2,109の限界集落が、1年後の平成19年2月には |
7,873集落に増加。問題は限界集落は過疎地域として見捨てられ、切り捨てられている。 |
同時に山は荒れ、棚田はつぶれ、河川の氾濫、大災害の引き金となる。 限界集落の崩壊は日本の崩壊につながる。
平成22年までに消滅する集落 九州 53 四国 90
平成22年以降に消滅する集落 九州 319 四国 404
全国では 2,624消滅
B 路線価(平成19年度 国税庁)
路線化とは相続、贈与税の算定基準となる。1平方メートル当りの土地の評価額。
(512万円)博多駅前2丁目(202万円)。何れも前年比30%
博多駅前2丁目(202万円)。何れも前年比30%
C 町民のくらし、特に高齢者は痛みに耐えられるか。 |
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平成18年 |
平成17年 |
平成16年 |
志免町納税者 |
18,389人 |
16,882人 |
16,139人 |
65歳以上年金受給納税者 |
2,027人 |
1,044人 |
842人 |
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平成20年4月、75歳以上後期高齢者医療制度(1人当り月額6,200円)。
D 福岡空港問題 → 平成19年末までに最終案(国土交通省)。
? 現空港をいかして、新滑走路増設。
? JR博多駅から30km圏内の海上に新設。
以上2案のうち何れを選択するか、最終の打合わせが国、県、福岡市の三者で続いている。
最も隣接する糟屋6町はカヤの外。 |