第13回 議会報告
地震のお見舞い申し上げます。
3月20日の地震、びっくりしました。
まだ余震が続いておりますがお変わりございませんか?
心よりお見舞い申し上げます。
はじめに
「命も要らず名も要らず、官位も金も要らぬ人は始末に負えるものなり、
その始末に負えぬ人ならで艱難を共にし国家の大業は成し得られるなり」
とは明治維新の功労者、西郷隆盛のことば、中学の時の教科書の一節だった
と思うが今でも一字一句はっきり覚えているのが不思議。
昔の政治家と今の政治家の違いは一体なんだったろうか素朴な疑問を覚える。
皆さんは
今回の議会報告は
@ 平成17年度当初予算の検証と問題点
A 「合併特例法」期限切れ後、志免町の進むべき道
B 西地区の運動広場を全面芝生に
志免町の財政上の大きな問題は「ひとつは毎年発生する未収額9億円をどこまで
改善できるか」ということと、「国民健康保険と老人保健へ毎年一般会計から
繰入れされる9億円のお金にどう歯止めをかけ減税へもっていくことができるのか」
この二つの課題をかかえている。
これの解決なくして志免町の自立自営の町づくりはありえない。
以下二点ほかについての私の考えを申し述べたい。
I 志免町の問題点@は9億円の未収額改善をどう進めていくのか
イ)平成17年度の当初予算は前年比▲9億8千万円の緊縮予算
平成17年歳出 (平成16年比) 平成17年歳出 (平成16年比)
町税 40億18百万円 39億55百万円 9億90百万円 9億91百万円 総務費
地方交付税 16億30百万円 15億40百万円 31億83百万円 33億18百万円 民生費
地方譲与税 2億52百万円 1億91百万円 18億99百万円 19億72百万円 衛生費
地方消費税 3億60百万円 3億60百万円 5億59百万円 6億53百万円 土木費
国県支出金 8億87百万円 8億78百万円 3億87百万円 3億57百万円 消防費
繰入金 6億84百万円 5億74百万円 12億50百万円 13億90百万円 教育費
地方債 6億92百万円 19億97百万円 8億97百万円 14億81百万円 公債費
95億00百万円 104億81百万円 95億00百万円 104億81百万円
ロ)平成15年度の町税ほか町全体の収納状況は             問 題 点 
微収額 収入済額 収納率 未収額 不納欠損
町税 町税 17億61百万円 16億40百万円 93.1% 1億20百万円 1,375百万円
固定資産税 22億37百万円 20億39百万円 91.1% 1億98百万円 1,648百万円
軽自動車税 46百万円 42百万円 90.4% 4百万円 59百万円
タバコ税 3億08百万円 3億08百万円 100% 0百万円 0百万円
小計 43億54百万円 40億30百万円 92.6% 3億23百万円 3,083百万円
国民健康保険税 14億71百万円 10億14百万円 68.6% 4億57百万円 4,582百万円
介護保険料 2億88百万円 2億79百万円 97.2% 8百万円 百万円
水道使用料金 9億69百万円 8億72百万円 90.6% 96百万円 887百万円
下水道負担金 4億79百万円 4億43百万円 92.5% 36百万円 189百万円
75億62百万円 66億41百万円 87.8% 9億20百万円 8,741百万円
※未収額9億2千万円(不納欠損額8千7百万円)
ハ)町の貯金(基金)と借入金(町債)の状況
平成12年度 平成13年度 平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度
貯金
(基金)
63億98百万円 66億63百万円 59億85百万円 50億19百万円 47億56百万円 40億17百万円
借入金
(町債)
62億15百万 59億00百万円 68億80百万円 91億08百万円 91億88百万円 91億00百万円
※基金の取り崩しや町債の借入金で一般会計の歳出不足分をカバーしてきたが、
  預金も底が見え、借金もこれ以上は無理な状態。これからは預金、
  借金に頼ることなく自立の努力、行財政基盤の
  強化を進むべきである。まず9億円の及ぶ未収額の改善をはかり収納額の向上を。
ニ) 平成14年、15年度の両年度にわたり預金(基金)借金(町債)の異動が大きかった
理由は、<「ハコモノ」建設が連続したため。
主な建設工事 事業費 (内町債分)
平成14年度 総合福祉施設(シーメート) 8億01百万円 5億38百万円
志免東中改造 1億12百万円 74百万円
志免中給食棟 5億14百万円 3億27百万円
志免東給食棟 4億08百万円 2億72百万円
18億35百万円 12億11百万円
平成15年度 総合福祉施設(シーメート) 27億57百万円 17億79百万円
志免西小増築 2億89百万円 1億21百万円
吉原災害復旧 3億47百万円 0百万円
33億47百万円 19億00百万円
※ ハ)基金、町債の状況を参照
ホ) 対策は
平成15年度未収額9億2千万円(不納欠損額8千7百万円)
未収額の増大は行政サービスの低下につながる。
改善対策本部を設置し、町長先頭に立って改善を要請する。
U.志免町の問題Aは、一般会計から特別会計(国保、老保)への毎年9億円に及ぶ
  巨額な繰入金に歯止めを。
イ) 平成17年度志免町7会計総額199億52百万。町緊縮予算のなか
国民健康保険、老人保健、二つの予算を合わせて74億7千万円は異常。
志免町7会計当初予算
平成17年 平成16年
一 般 会 計 95億00百万円 104億81百万円
特別会計 国民健康保健 38億09百万円 32億93百万円 5億16百万円増
老人保健 36億63百万円 33億22百万円 3億41百万円増
住宅新築 16百万円 16百万円 8億57百万円増
公共公益基金 53百万円 1億74百万円
下水道工事 15億18百万円 16億82百万円
小 計 90億59百万円 84億87百万円
企 業 会 計 13億90百万円 16億08百万円
合   計 199億52百万円 205億77百万円
ロ)高齢者医療費の高騰
国民健康保険の保険給付金
加入被保険者13,035人
平成16年 20億86百万円
平成17年 26億50百万円
老人保健の医療費
75歳以上対象者3,072人
平成16年 33億09百万円
平成17年 36億50百万円
1年間の増加額:国保の保険給付費5億64百万、老保の医療費3億41百万円、合計9億5百万円
ハ) 一般会計から特別会計(国保、老保)への繰出金は年々増加し、
平成16年度介護負担金を加えれば11億円を超える。
平成14年度 平成15年度 平成16年度
国保の繰出金 4億10百万円 4億83百万円 5億76百万円
老保の繰出金 2億20百万円 2億51百万円 2億95百万円
6億31百万円 7億34百万円 8億71百万円
平成16年度介護給付金の負担分2億7千万円を加算すれば11億を超える。
その分だけ一般会計が減額され、事業費の削減、補助金の削減となる。
ニ)特別会計への繰出金の歯止め対策
医療費の異常な増加に対する歯止め対策は。高齢化の進むなか高齢者の
健康づくりの基本計画を策案し、行政あげて取り組むべきである
(現在各課バラバラを一つにまとめること)健康は万人の望むところ、
行政の積極性を切望する。
高齢者健康対策室を新設し専門担当者を配置する
「高齢者の健康づくり」の研究に成果をあげている大学や一般企業と
提携して効果、成果の検証をし粘り強く実践する。
健康づくり対策・・・・高齢者専門の運動メニューを作成し普及をはかる。
筋力トレーニングにより寝たきり、転倒、防止へ
介護給付者(特に軽症者、要支援者、介護1、介護2)のリハビリ、
トレーニングをすすめる。
ホ) 二つの穴をうめることが一番の仕事
平成17年度緊縮予算のなか補助金のの見直しが進められ廃止、
削減は77件8千440万円の減額となりました。コスモス事情費306万3千円
今年からはいしされ敬老金3千万円の予算が736万円に減額されました。
然るに同じ行政もなく年々9億円に及ぶお金が一般会計から特別会計
へ出費されている。まず大きな二つの穴18億円に及ぶ大きな穴をどうふさぐか
先決である。改善へ着手すべきである。
V.志免町単独で市の昇格を目指せ。
国が進める平成の大合併は財産優遇処置、合併特例法のきれた平成17年3月
末で第一ラウンドを終了しました。来年の3月末は3200余りの市町村が1822まで
(市777、町847、村198)減ることが予想されます。
福岡県内でも16の新しい自治体が誕生しました。(福岡市に隣接する
粕屋郡、糸島郡、筑紫郡での合併はありませんでした。)合併を論議する
場合一番大切なことは、合併は手段であって目的ではないということです。
従って単にお金とか損得だけで合併を考えるのは間違いだと思います。
合併は国や町のためにやるものではありません。町民ひとり一人が
子や孫たちの将来のしあわせを考え、どんな町をつくることが最良かを考え
選択することです。合併の道を選ぶか。(郡内での合併が、福岡市への統合か)
単独の道を選ぶか。私は「単独、市への昇格を目指す」道を提唱したい。
イ)人口5万人へ向けて始動
志免町は昨年3月人口4万人を突破し、一年後の現在は40,781名に達しました。
人の増える、集まる元気な町です。然も県庁、市役所、福岡空港、新幹線博多駅、
高速道路の出入口等々近場に位置しこれだけ至便なところは他に例をみません。
さらに九州新幹線が部分開通から全面開通になれば一挙に福岡一極化がが
加速されることは明白です。福岡市と志免町との一体感はより強化されベットタウン
として果たす役割は大きなものがあります。これだけ至便な好位置にありながら、
土地、物価は安く生活環境には抜群です。志免町は将来性のある魅力ある町です。
私は志免町に住めたことを誇りに思うし、さらに住みやすい町づくりに努めたい。
人口5万人夢ではない。
ロ)志免町はどんな町と聞かれたら、
  私は即座に日本一の教育と日本一の高齢者の健康ずくりを
  目指す町と答えたい。今の志免町はビジョンがない。
  町民全員が共有できる町のビジョンをつくるべきです。
ハ)単独で、福岡市昇格を目指す
志免町ほど立地条件に恵まれたところはない。市昇格5万人の最短距離にあるが志免町。
旧来の文化と伝統を引き継ぎ子や孫たちのために新市名、東福岡市を目指し頑張りたい。
W.西地区の運動広場を全面「芝生」に
西地区の運動広場は現在近隣の苦情でソフトボール、野球のプレーができず利用が
激減している。この際広場を全面芝生に張替え
@少年サッカー、ゲートボール
A保育園児の運動広場
B各町内会イベント場
C高齢者ウォーキング、軽体操の運動広場等々
多目的広場として特に
子供たちの健全育成、高齢者の健康づくりの場として活用を考えるべきである。
なお、芝生張替え事業については経費の削減をはかるため行政と地域住民の新しい
共同作業方式を採用する。(行政のやること、地域の奉仕でやる点を協議し行政と地域が
協同して事業を行わない事業費の大幅削減をはかる)現在行政検討中です。